AI開発に必要なパソコンのスペックとは?
用途ごとの目安やチェックポイントを解説
2024.11.22(FRI)
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AI(人工知能)は、人間のような思考や学習能力をコンピューターで再現する技術です。AIの学習や開発には、適切なスペックのパソコンが必要になります。ただし、学習と開発では求められる性能が異なるため注意が必要です。特に、効率的なAI開発環境を構築するには、CPUやグラフィックボード、メモリ、ストレージなど、各パーツの役割と必要な性能の目安を理解する必要があります。この記事では、AIの学習や開発に必要なパソコンのスペックを詳しく解説します。AIの学習や開発を始める人は、ぜひ参考にして下さい。
AIの学習・開発に必要なパソコンのスペックとは?
用途ごとの性能・価格について解説

AIの学習・開発に使用するパソコンのスペックは、作業内容によって異なります。ここでは、用途ごとに求められる性能や価格の目安について解説します。
個人的なAIの学習・生成AIサービスに利用する際はミドルクラスを選択する
個人的なAI学習や生成AIサービスの利用には、ミドルクラスのパソコンがおすすめです。このクラスは、性能と価格のバランスが良く、一般的に15万円から25万円程度で購入できます。具体的な用途としては、Pythonを使ったAIプログラミングの学習や、簡単な画像認識モデルの構築などが快適に行えるでしょう。また、AI画像の生成にも対応できます。ミドルクラスのパソコンは、個人の学習やプロトタイプ開発に適した性能を持ち、多くのAI関連タスクをこなせる点が魅力です。
中規模のAIプロジェクトに対応するにはミドルハイクラスを選択する
中規模のAIプロジェクトには、ミドルハイクラスのパソコンが適しています。価格帯は30万円から50万円程度になり、より高性能なCPUやグラフィックボード、そして豊富なメモリや高い冷却性能を備えたモデルです。例えば、自然言語処理モデルの開発など、より複雑なAIタスクを扱うのに適しています。このクラスのパソコンは、中規模のデータセットを用いた機械学習モデルのトレーニングや、複雑なプロジェクトにも対応できます。学習用としてはオーバースペックですが、研究者や専門的なAI開発を行う人にとっては魅力的な選択肢といえるでしょう。
大規模なAIモデルの開発・研究向けに使う際はハイエンドクラスを選択する
大規模AIモデルの開発・研究には、ハイエンドクラスのパソコンが必要です。価格帯は100万円以上になることも珍しくありません。このクラスは、最高性能のパーツを搭載し、高い並列処理能力を備えています。大規模言語モデルの学習や、複雑な画像認識システムの開発など、要求の厳しいAIタスクに対応可能です。ミドルハイクラスと比べ、モデルの学習時間を大幅に短縮できる場合もあります。ただし、ハイエンドクラスのパソコンは多くの電力を消費し、高い冷却性能が求められます。専門的な研究機関や、AI開発を主軸とする企業向けの選択肢といえるでしょう。
AI開発に必要なスペックは?重要なチェック項目を解説!

AI開発に利用するパソコンを購入する際に、チェックする項目は以下の通りです。
- OS
- グラフィックボード(GPU)
- CPU
- メモリ
- ストレージ
- 拡張性
- ノートパソコン or デスクトップパソコン
各項目の概要や選び方について解説します。
基本ソフトウエアの「OS」
OSは、パソコンの基本的な動作を制御するソフトウエアです。AI開発には主にWindowsとLinuxが適しています。Windowsは使いやすさと幅広いソフトウエア互換性が特徴で、初心者から本格的なAI開発を行う上級者にまで利用されています。Linuxに比べカスタマイズの自由度は低いものの、MicrosoftがAI開発ツールへの対応を推進しており環境は整備されつつあります。
一方、Linuxはオープンソースで高度なカスタマイズが可能であり、多くのAI開発ツールやライブラリでサポートされています。選択する際は、使い慣れたOSや開発するAIの種類、使用するフレームワークとの相性を考慮することが重要です。
高度な並列処理の機能を備えた「グラフィックボード(GPU)」
グラフィックボード(GPU)は、AI開発において重要なパーツです。GPUは並列処理に優れており、大量のデータを同時に処理できます。これにより、機械学習や深層学習の訓練を高速化し、複雑なAIアルゴリズムの実行を効率的に行えます。ここでは、AI開発に高性能なグラフィックボード(GPU)が必要な理由や選び方について解説します。
深層学習・推論処理の高速化には高性能なグラフィックボードの搭載が必要
深層学習(ディープラーニング)と推論処理は、AI開発の核心部分です。深層学習は複雑なニューラルネットワークを用いてデータから特徴を学習し、推論処理はその学習結果を用いて新しいデータを分類や予測します。これらのプロセスは膨大な数値計算を必要とするため、高性能なグラフィックボード(GPU)が不可欠です。
グラフィックボード(GPU)は、数千のコアを使用して並列処理を行うことで、CPUよりも高速な演算が可能です。また、リアルタイムの推論処理においても、グラフィックボード(GPU)の高速な演算能力が重要な役割を果たします。
代表的なグラフィックボードのメーカーは「NVIDIA」と「AMD」
NVIDIAとAMDは、グラフィックボードの主要メーカーです。特に、NVIDIAのGeForce RTXシリーズは、AI開発で広く使用されています。NVIDIAのCUDA(クーダ:最適な性能を発揮するためのプラットフォーム)は、多くのAIフレームワークで採用されており、高い互換性と性能を提供します。一方、AMDのRadeonシリーズも高い性能を備えており、ROCmというオープンソースのソフトウエアスタックを通じてAI開発をサポートしています。選択の際は、使用するフレームワークとの互換性や、予算、必要な性能を考慮して検討しましょう。
コア数・クロック周波数の多いGPUが有効
AI開発では、コア数とクロック周波数の高いGPUが効果的です。コア数が多いほど並列処理能力が高まり、複雑なAIモデルの学習や推論を高速化できます。例えば、画像認識のタスクでは、コア数の多いGPUを使用することで、同時に複数の画像を処理できます。一方、クロック周波数は各コアの処理速度を決定する要素です。高いクロック周波数は、単一の複雑な計算を高速化するのに役立ちます。AI開発では、これらの要素も考慮して適切なグラフィックボード(GPU)を選択することが重要です。
さまざまな処理を担う「CPU」
CPUは、AI開発において多様な処理を担うパーツです。マルチコア処理能力とクロック周波数が高いほど、複雑な計算を迅速に行えます。用途別におすすめのスペックは以下の通りです。
用途 | グレード |
---|---|
学習・小規模開発 | ・Intel Core i5 ・AMD Ryzen 5 |
中規模開発 | ・Intel Core i7 ・AMD Ryzen 7 |
大規模開発・研究目的 | ・Intel Core i9 ・AMD Ryzen 9 |
学習や小規模開発であればIntel Core i5やAMD Ryzen 5クラスで十分です。中規模開発にはIntel Core i7やAMD Ryzen 7が適しています。大規模開発や研究目的であればIntel Core i9やAMD Ryzen 9クラスが望ましいでしょう。CPUの選択は、取り組むAIプロジェクトの規模や複雑さに応じて行うことが重要です。
処理スピードの向上に寄与する「メモリ」
メモリはデータを一時保存するパーツで、AI開発の処理速度に影響を与えます。大容量のメモリは、大規模なデータセットや複雑なモデルを扱う際に必要です。メモリ不足は処理速度の低下や、最悪の場合、作業の中断を引き起こします。用途別のおすすめ容量は以下の通りです。
用途 | 容量 |
---|---|
学習・小規模開発 | 16GB |
中規模開発 | 32GB |
大規模開発・研究目的 | 64GB以上 |
入門レベルの学習や小規模プロジェクトでは16GB、中規模プロジェクトでは32GB、大規模プロジェクトや研究目的では64GB以上が推奨されます。例えば機械学習を行う場合、16GBでも処理できますが、32GB以上のメモリがあることで、より多くの訓練データを同時に処理ができ学習効率が向上します。
メモリの速度にも注目
メモリを選ぶ際は、速度もチェックしておきましょう。高速なメモリは、データの読み書きを迅速に行い処理時間を短縮できるのがメリットです。最新のDDR5メモリはDDR4と比べて、広い帯域幅や速い転送速度を持ち、低消費電力で動作するためAI開発に適しています。また、クロック周波数が高いほどデータ転送速度が向上します。高速なDDR5メモリを使用することで、大規模なデータセットの処理や複雑なモデルのトレーニングが高速化されるでしょう。ただし、CPUやマザーボードとの互換性にも注意が必要です。
開発データの保存に使用する「ストレージ(SSD・HDD)」

ストレージは、AI開発データの保存と読み書き速度に影響を与えます。SSD(ソリッドステートドライブ)やHDD(ハードディスクドライブ)などの種類がありますが、SSDの方がより高速です。特に、M.2 SSDは読み書き速度が速いため、AI開発に適しています。高速なストレージは、大規模なデータセットの読み込みやモデルの保存・読み込みを迅速化し、開発効率を向上させます。用途別の推奨容量は入門レベルで512GB、中規模プロジェクトで1TB、大規模プロジェクトで2TB以上が目安ですが、データ量に応じて柔軟に対応することが大切です。コストを抑えたい場合は、必要に応じて高速なSSDと大容量のHDDを組み合わせることも検討しましょう。
アップグレードに影響する「拡張性」
拡張性は、AI開発パソコンの将来性を左右する重要な要素です。パーツ選びの際は、将来のアップグレードを考慮することが大切です。マザーボードの拡張性は特に重要で、CPUやメモリ、ストレージの将来的な増設や交換に対応できるか確認しましょう。
例えば、空きのPCIeスロットがあれば、後からグラフィックボード(GPU)を追加できます。メモリスロットも空きがあると容量増設が容易です。電源ユニットの容量も考慮が必要で、将来的なグラフィックボード(GPU)の増設などに備えて、余裕を持った容量を選びましょう。例えば、800W以上の電源があれば、ハイエンドクラスのグラフィックボード(GPU)の追加にも対応できます。
「ノートパソコン」と「デスクトップパソコン」か検討する
パソコンにはノートパソコンとデスクトップパソコンがありますが、AI開発にはどちらが良いのでしょうか。ここでは、それぞれのメリット・デメリットを解説します
デスクトップパソコンのメリット・デメリット
デスクトップパソコンは、拡張性や冷却性能、コストパフォーマンスなどの面でメリットがあります。ノートパソコンに比べて筐体が大きく拡張性が高いため、グラフィックボード(GPU)やメモリの追加が容易です。例えば、複数のグラフィックボード(GPU)を搭載して並列処理を行うことができます。冷却性能も優れており、長時間の高負荷処理でもパフォーマンスの低下を抑制できるでしょう。コストパフォーマンスも高く、同じ予算でノートパソコンより高性能なスペックを得られます。
一方、デメリットは、設置場所が固定され携帯性がないことや、消費電力が高く電気代が増加する恐れがあることです。とはいえ、高い性能を求められるAI開発では、デスクトップパソコンは良い選択肢といえるでしょう。
ノートパソコンのメリット・デメリット
ノートパソコンのAI開発におけるメリットは、携帯性の高さや省スペースで使える点、消費電力の低さなどです。場所を選ばず作業ができ、出張や移動中でも開発を継続できます。省スペース性も魅力で、狭い作業環境でも使用可能です。また、消費電力が比較的低いのも利点です。一方、デメリットとしては、拡張性の制限が挙げられます。グラフィックボード(GPU)の交換や増設が難しく、冷却性能も劣るため、長時間の高負荷処理には不向きです。また、同じスペックでもデスクトップより価格が高い傾向にあります。ただし、軽いAI開発や学習用としては十分に活用できるでしょう。
AI搭載の最新パソコン!NECの「LAVIE Direct SoL」をレビュー

LAVIE Direct SoLは、Z世代向けにつくられたAI機能を搭載したノートパソコンです。ここからは、NECの新製品LAVIE Direct SoLを実際に使用したレビューを紹介します。
※LAVIE Direct SoLにNPUは搭載されていません。
まずは「LAVIE Direct SoL」のスペックを確認してみよう
LAVIE Direct SoLは、大学での学習や趣味、卒業後のビジネスシーンにまで対応できるノートパソコンです。BTO(Build To Order:受注生産)パソコンなので、スペックをカスタマイズできます。CPUは、高効率コアと高性能コアを搭載した、第13世代のCore iシリーズ、メモリは8~32GB、SSD(PCIe)は256GB~2TBを選択可能。自分の用途に合ったスペックにできるのは、コストパフォーマンス面でも大きなメリットですね。
優れた処理能力に加え、その他細かい部分も利便性にこだわった仕様になっています。例えば、使いやすいUSB Type-Cポートが3つあったり、Webカメラが高画質なフルHDだったり、ログインの手間を省ける顔認証に対応していたりなど。スキのない性能・機能性を備えているので、モバイルパソコンとして、とても完成度の高い製品に感じました。LAVIE Direct SoLの詳しいスペックは、下の表を参考にして下さい。
ディスプレイ | 13.3型ワイド スーパーシャインビューLED IPS液晶 (広視野角・高輝度・高色純度・タッチパネル) (WUXGA: 1920x1200) |
||
---|---|---|---|
CPU(プロセッサー) | Core i7-1355U | Core i5-1335U | Core i3-1315U |
メモリ | 32GB/16GB | 16GB/8GB | 16GB/8GB |
SSD(PCIe) | 2TB/1TB/512GB/256GB | ||
カメラ | フルHD・IRカメラ | ||
インターフェイス | USB 3.2 Gen2(Type-C)×3 ヘッドフォンマイクジャック×1 |
||
キーボード | 標準キーボード(Copilotキー/LAVIE AI Plusキー搭載) | ||
マウス | Bluetoothマウス(ホワイト)/Bluetoothマウス(ブラック)/なし | ||
無線LAN | Wi-Fi 7対応ワイヤレスLAN(IEEE802.11be対応) | ||
生体認証 | 顔認証(Windows Hello対応) | ||
重量 | 約1,197g | ||
バッテリーライフ | 動画再生時 約10.8時間・アイドル時 約23.2時間 | ||
OS | Windows 11 Pro/Window 11 Home | ||
Microsoft Office | Microsoft 365 Basic+Office Home&Business 2024/なし | ||
サービス | デジタルライフレスキュー(3ヶ月)(6ヶ月)(1年)/なし | ||
保証 | 1年間保証/メーカー保証サービスパック3年版/4年版/5年版 あんしん保証サービスパック3年版/4年版/5年版 |
||
カラー | プラチナシルバー/ムーンブラック/フェアリーパープル | ムーンブラック |
モバイル用途にぴったりの小型サイズ!
LAVIE Direct SoLのディスプレイは、13.3型ワイドの4辺狭額縁 IPS液晶を採用。学校や会社に日々持ち運ぶZ世代にぴったりのサイズ感で、小型のビジネスバックにもすっぽりと入りました。視野角(斜めからでも正常に見える角度)も非常に広いので、複数人で動画をみたり資料を確認したりする際、全員が画面をくっきり見られるのも好印象です。
また、スマホケースを販売するcaseplayとコラボした、LAVIE Direct SoL専用のIPコラボケースも販売するようです。数百種類のデザインがあるようなので、個性を大切にしたいZ世代の人にもピッタリですね。
薄型のアルミボディで液晶もキレイ!
パソコンをフル活用するZ世代にとって、本体の頑丈さも重要なポイントです。LAVIE Direct SoLには、剛性感のあるアルミ素材が使われており、十分な強度を確保しながら厚さ14.3mmを実現しています。ノートパソコンにはプラスチック素材が使われることが多いのですが、強度や耐熱性の面でアルミボディに劣ります。持ち運ぶことが多いモバイルパソコンで、高耐久のアルミ素材を採用しているのは大きなメリットです。
また、液晶には、13.3型に必要十分なWUXGA(1920×1200)を採用。高輝度・高色純度のパネルが使われていて、文字や画像をとてもキレイに表示してくれます。表面には高強度かつ透明度の高いゴリラガラスを採用。プラスチックの数十倍の強度を持つといわれており、画面に物をぶつけてもきずが付いたり割れたりしにくいので安心して使えますね。
「LAVIE Direct SOL」にはどんな魅力がある?
ここまで見た通り、LAVIE Direct SoLはとてもバランスの良いスペックの製品です。ここからは、LAVIE Direct SoLのデザインや機能面での魅力を探っていきます。
シンプルデザインでカラーバリエーションも3つから選べる!
LAVIE Direct SOLは、すっきりとしたシンプルデザインが特徴的です。無駄な装飾がなく、とても洗練されています。天板にLAVIEのロゴがあるのみで、側面や底面もフラットなデザインです。ネジ穴も見当たらず、どの角度から見ても美しいフォルムをしています。ディスプレイやキーボード周りも徹底してシンプル。ディスプレイはベゼルが狭くフルフラットになっています。キーボードはかな表記がないノイズレスデザインを採用していて、スタイリッシュな印象です。
本体のカラーバリエーションは3色。オーソドックスなプラチナシルバーと、少しだけグレーがかった高級感のあるムーンブラック、柔らかい印象のフェアリーパープルから選べます。LAVIE Direct SOLは、細部までこだわりを感じられるデザイン&カラーの製品でした。
シルクタッチコートで汚れに強い!
ノートパソコンは手で触る機会が多いので、指紋や汚れが付きやすくお手入れに手間がかかりがちです。特に、ハンドクリームなどを使う人は、お手入れに苦労しているのではないでしょうか。NECが実施したアンケートでは、若い世代ほどパソコンの汚れが気になるという結果が出ています。その点、LAVIE Direct SOLは、天板・パームレスト面・底面にNEC独自のシルクタッチコートを施しているとのこと。このコーティングにより、指紋汚れとの密着力が弱くなるようです。実際に、汚れが目立ちやすいムーンブラックの指紋を拭き取ったところ、数回こするだけで指紋がキレイに拭き取れました。キーボードやタッチパッド、タッチパネルも防指紋コーティングに対応しているようで、楽にお手入れできます。
また、シルクタッチコートのおかげなのか、手触りや質感がすごく良いです。しっとりと滑らかで、とても高級感があります。キレイな状態で長期間使いたい人や、つい触りたくなる質感に魅力を感じる人にもおすすめです。
AIを活用してバッテリー駆動時間UP・ヘタり防止を実現している!
LAVIE Direct SOLは、AIを活用することで、駆動時間が長くヘタりにくいバッテリーを実現。JEITA3.0では23.2時間(アイドル時)、実駆動時間でも14.4時間も動作します。大学生の1日のパソコン利用が7時間だとすると、ACアダプタなしでも2日程度は充電しなくても使用できそうです。
大容量バッテリーに加え、その日の予定終了までのバッテリー残量を予測・制御するスケジュールAIや、80%充電と満充電を自動制御するスマート充電に対応しています。バッテリーは、電源につなぎっぱなしで満充電にすると劣化につながるので、80%充電が推奨されています。しかし、80%充電で使用すると駆動時間が短くなるので、利用率は少ないようです。LAVIE Direct SOLはこのデメリットが解消されており、大学の4年間使用してもバッテリーがヘタりにくくなっています。
※実駆動時間は大学生の1日のパソコン使用状況を想定して、Web閲覧やMicrosoft Officeを使用した時間(画面オフやアイドル状態を含む)をロングバッテリーモードをオンにして測定。
ウォールマウント型のACアダプタで持ち運びがしやすい!
一般的なACアダプタは意外と大きく、持ち運びの負担になりがちです。せっかくのモバイルパソコンなので、荷物になることを気にせず使いたいですよね。LAVIE Direct SOLのACアダプタは、小型でケーブルをまとめやすいウォールマウント型が採用されています。NECの65WACアダプタより約40%小型になっているので、気軽に持ち運べるのはうれしいですね。サイズが小さいとワット数も少ないと思われがちですが、このACアダプタも65Wあり、電源オフ時に1時間で約75%充電できます。大容量のAIバッテリーは、そもそも充電切れが起こりにくいですが、もしもの時でも短時間の充電で使用できるのは非常に魅力的に感じました。
通気口がなくても冷却性能が高い!
ノートパソコンは底面に吸気用の通気孔があるのが一般的ですが、LAVIE Direct SOLには付いていません。通気孔がないと、使用しているうちに熱くなりそうだと思いがちですが、実際に使っていても温度上昇を感じることはありませんでした。仕様を確認してみると、LAVIE Direct SOLはデュアルファンが搭載されていて、キーボード面から吸気し、画面下部から排気して排熱効率を高めているようです。また、熱伝導率が高いアルミ筐体を採用していることも、冷却性能に優れる理由の1つでしょう。通気孔がなく吸排気を分散しているので、静音性が高い点も見逃せません。多様なシーンで使用するモバイルパソコンにはうれしいポイントですね。
「LAVIE安心サポート」で初めての人でも使いやすい!
LAVIE Direct SOLはLAVIE安心サポートに対応しています。具体的には、お困りごとをすぐに解決してくれるLAVIE AI Plusや、連携機能に優れた、つながる!LAVIEなどです。LAVIE AI Plusは、LAVIEのマニュアルやパソコンの状態、サポートQ&Aなどが格納されたデータベースから、AIが質問に応えてくれるサポートボットです。パソコンの設定などで分からないことがある時に、気軽に、何度でも質問できるので初心者には心強いでしょう。わざわざ電話したり検索したりする必要がないので、効率的に問題解決できますね。専用キーがありワンボタンで起動できるのも魅力です。
つながる!LAVIEはデータ共有が簡単にでき、パソコン買い替え時のデータ移行やAndroidタブレットのモバイルモニター化、iPhoneとのデータ転送などができます。複数のデバイスを使っていると、どこに何のデータがあるか分からなくなりがちです。手軽にデータを共有できるサポート機能があれば、デジタルデバイスをよりシンプルに使えますね。
「LAVIE Direct SOL」はMicrosoft Copilotもサクサク使える!
LAVIE Direct SOLは、Microsoft Copilotキーを搭載していてワンボタンで起動できます。そもそもMicrosoft Copilotとは、Microsoft社が提供するAIアシスタントサービスのことです。例えば、生成AIを採用しているので自然に会話ができ、分からないことを聞いたり文章を要約してもらったり、画像を生成できたりします。WordやExcelなどのアプリと連携して作業効率を高めることもできるので、学習やビジネスで幅広く使えそうですね。
今回は、試しにLAVIE Direct SOLでメールのテンプレートをつくってみました。メールの内容は大学教授に送るもので、体調不良でゼミの課題が期日まで間に合わないため、提出期限の延長を依頼するものです。すると、次のように提案してくれました。
件名:【ゼミ課題の提出期限延長について】
〇〇教授
お疲れ様です。〇〇ゼミに参加させていただいている〇〇です。
体調不良により、ゼミの課題を提出期限までに仕上げることが難しい状況にあります。医師の診断を受けており、しばらくの間安静が必要とされています。そのため、誠に申し訳ございませんが、課題の提出期限を延長していただけますでしょうか。
お手数をおかけして大変恐縮ですが、ご理解とご協力をお願い申し上げます。
お忙しい中、恐縮ですがご検討のほどよろしくお願いいたします。
〇〇(氏名)〇〇学部 〇〇学科 学籍番号:〇〇
このように、ほぼそのまま使えそうなテンプレートが出てきました。期日の延長日が記載されていなかったので、指定するように再度お願いしたところ、「課題の提出期限を【現在の期限日】から【希望する新しい期限日】まで延長していただけますでしょうか。」という一文が追加されました。気になる点は指示すればすぐに直してくれるので、とても便利です。自分でタイピングしなくてもよいので、作業量・作業時間共に大幅に削減できそうですね。
今回は、NECのZ世代向けノートパソコン、LAVIE Direct SOLのレビューを行いました。スペックや機能性、使用感など、不満を感じるところもなく「非常に完成度の高い製品」という感想です。高い質感や優れたモバイル性能、利便性を追求した機能性など、Z世代におすすめできるポイントが盛りだくさんのモデルなので、初めてのパソコン購入の候補にしてみてはいかがでしょうか。
AI開発用のパソコンはスペック選びが重要!
AIの学習や開発に必要なパソコンのスペックは、用途によって異なります。学習や小規模開発にはミドルクラスの製品を、中規模開発にはミドルハイクラスを、大規模開発にはハイエンドクラスの製品を選択しましょう。具体的に検討する際は、CPUやグラフィックボード(GPU)、メモリ、ストレージなど、各パーツの性能や容量の確認が重要です。また、将来のアップグレードを考慮した拡張性も考慮しましょう。NECでは、AIの学習や小規模開発に活用できるパソコンを販売しています。国内生産の高品質な製品ばかりなので、ぜひ下記の公式サイトから詳細をチェックしてみて下さい。
NECの公式サイトはこちら