クリエイターがPCを選ぶときの
チェックポイントとスペックの目安
2023.12.13(WED)
2023.12.13(WED)
パソコンをクリエイティブな用途に使う場合、求めるスペックを満たしているのかどうかは大きなポイントです。イメージしている作品をつくるために、どういったパソコンを選べばよいのか、スペックの目安などについて解説します。
クリエイターにはクリエイター向けのパソコンが必要!

クリエイターには、イメージした作品づくりに対応できるパソコンが必要です。たとえば、動画編集や画像処理、プログラミングといった作業には、一般的なパソコンよりも高い性能が必要です。選ぶべきパソコンのスペックなどを詳しく解説します。
モチベーションを保つストレスフリーなスペック
クリエイティブな作業に取り組んでいるとき、高いモチベーションを保つためにストレスフリーなスペックを備えたパソコンが必要です。動作の遅れや処理の遅さは作業効率を下げるだけでなく、創造性や集中力にも影響を与えるおそれがあります。一般的にCPUの性能が高いほど、多くの作業をスムーズにこなせます。合わせてメモリも重要なポイントで、容量が少ないと大きなファイルを扱うときに動作が遅くなることがあります。こういった快適なパソコンは多くの人に必要ですが、クリエイターにとってはモチベーションを保ち続けるために、なくてはならないものなのです。
やりたいことに特化した使いやすいパソコン
パソコンはさまざまなことに対応できる、万能のツールといえます。しかし、クリエイターにとって、あらゆることに対応できる万能なパソコンは必要ではありません。それよりも、やりたいことに特化した、特定の用途で使いやすくなっているパソコンのほうが必要です。イラストやマンガの制作であれば、高性能なパソコンより実寸大に近いサイズで作品を表示できる、高解像度ディスプレイのほうが重要かもしれません。目的や作業内容によって、必要なスペックや機能が異なります。作業内容を明確にして、それに合わせたパソコンを選ぶことが、クリエイターにとって重要なのです。
クリエイター向けのパソコンを選ぶときの注意点

クリエイター向けのパソコンは、高性能なだけだと不十分です。必要なソフトがスムーズに動作するか、周辺機器を接続できるかなど、具体的な作業内容に合わせて選ぶ必要があります。クリエイター向けのパソコンを選ぶときに、どういったことに注意すればよいのか解説します。
ハイスペックすぎるパソコンはコスパが悪い
ハイスペックなパソコンは、動作が快適で作業もスムーズに行えます。しかし、性能が高ければ高いほど価格ほど価格も高くなるのが一般的です。必要以上に高スペックなパソコンはコストパフォーマンスが悪く、価格に見合わないと感じるかもしれません。動画編集で4Kなどの高解像度が必要でなければ、それに合わせたスペックのパソコンを選ぶほうが経済的です。ゲーム開発など高度な作業でなければ、最高レベルのグラフィックボードやCPUは必要ないでしょう。コスパ重視がよいこととは限りませんが、あまりにも不経済なスペックは考え物です。用途と予算に合わせて最適な選択をすることが大切です。
ソフトや周辺機器の購入費用もかかる
パソコンを購入するとき、本体だけでなくソフトや周辺機器にも費用がかかることを忘れてはいけません。特にクリエイター向けのソフトは、プロ用で高価なものが多いため注意が必要です。多機能なプロ仕様のソフトは数万円以上することも珍しくありません。加えて、大容量ストレージ、専用のキーボードやマウス、液晶タブレットなどの周辺機器も必要になることがあります。そのため、総額で考えると予想以上の出費が必要になることもあります。初めてクリエイター向けのパソコンを選ぶときは、これらの費用も考慮しておきましょう。
タワー型のパソコンは設置スペースが必要
ハイスペックなデスクトップパソコンは、タワー型であることが多いです。タワー型であればパソコン内部の空間が広いため、高性能なパーツを搭載できるほか、効率的に内部を冷却して安定した動作ができるためです。その反面、ケースが大きくなるため、設置する場所をしっかりと考える必要があります。タワー型のパソコンは40cm程度の高さがあるものが多く、デスク上に設置するのが困難です。また、タワー型パソコンは重量もあり、気軽に移動できません。どこに設置するのかは、掃除のしやすさなども含めて考えておきましょう。
無停電電源装置(UPS)など停電対策をする
突然の停電が起こると、作業中のデータが消えてしまう危険性があります。これを防ぐには、無停電電源装置(UPS)が非常に役立ちます。UPSは内部にバッテリーを内蔵しているため、電源が切れてしまっても短時間なら電力を供給してくる機器です。そのため、停電が起きてもこれまでの作業を保存する時間を確保できます。重要な作業に取り組んでいるのであれば、欠かせない機器といえるでしょう。また、UPSを用意しておくと、パソコンだけでなく外付けのストレージなどへも電力を供給できます。予期せぬトラブルから大切なデータを守るため、UPSの導入も検討しましょう。
クリエイターがパソコンを選ぶときの素朴な疑問

「Windowsでも大丈夫?」「ノートパソコンでも対応できる?」など、クリエイターのパソコン選びではさまざまな疑問が浮かびます。そんなパソコン選びの素朴な疑問を、クリエイター向けに回答していきます。
ノートパソコンとデスクトップパソコンどっちを選ぶ?
ノートパソコンとデスクトップパソコン、この選択肢は多くの人が迷うポイントでしょう。どちらも一長一短あり、どちらを選ぶのかは目的や使い方によって異なります。ノートパソコンの最大の特徴は、持ち運びができることです。外出先や家のいろいろな場所で作業ができるのは、大きなメリットです。しかし、性能や拡張性に限りがあり、負荷の高い作業をする人には、少し力不足に感じるかもしれません。一方で、デスクトップパソコンは移動ができないものの、性能や拡張性に優れています。特にクリエイターが高解像度の画像や動画を扱う場合、デスクトップパソコンのほうがスムーズに作業を行えるでしょう。高性能を求めるならデスクトップ、移動性やコンパクトさを求めるならノートパソコンを選ぶのがおすすめです。
ゲーミングPCはクリエイター向けパソコンに使える?

ゲーミングPCはその名のとおり、ゲームを楽しむための高性能なパソコンです。しかし実は、クリエイター向けの作業にも十分に使える性能を備えています。特に、動画編集や3Dモデリングなどの用途では、ゲーミングPCの高い処理能力が大いに役立ちます。特にゲーミングPCの高性能なCPUやグラフィックカード、大容量のメモリなどは、クリエイティブな作業でも重要なポイントです。ゲーミングPCはそのままでも、クリエイター向けのパソコンとして使用できるでしょう。ただし、ゲーミングPCにも多少のデメリットがあります。ひとつは、価格が高めであること。そしてもうひとつが強力な冷却ファンのため、動作音が大きいことです。また、色とりどりのLEDが点滅する製品も多く、集中力を欠く原因になるかもしれません。
高価なパソコンじゃないと使いものにならない?
クリエイター向けのパソコンは高性能で、高価な製品が多くあります。しかし、クリエイティブな用途で使うからと、必ずしもハイスペックなパソコンが必要とは限りません。用途によってはミドルグレードの性能でも十分な場合が多いです。たとえば、イラストやマンガ制作、写真編集などの用途では、ハイスペックなパソコンでなくても十分に対応できます。これらの用途でハイスペックなパソコンを購入したとしても、フルにその性能を発揮する機会はそうそうないでしょう。高解像度の動画編集や3Dグラフィックスなど、ハイスペックなパソコンが必要な用途はあります。しかしそうでなければ、持て余すほどのハイスペックより、ほかの周辺機器にお金をかけたほうがよいでしょう。
高いのは買えない!安い中古パソコンでも大丈夫?
高価なパソコンに手が出ないからと、中古パソコンを購入するのはあまりおすすめできません。見ただけではわからない不具合があったり、ホコリなどでダメージを受けていたりすることがあります。ノートパソコンの場合は、バッテリーの容量が減っていることもあるので注意が必要です。また、スペックによる誤解にも注意しましょう。Core i7は高性能なCPUとして知られていますが、数世代前のCore i7であれば新しいCore i3やCore i5と性能が変わらないことがあるのです。そのため、ミドルグレードの最新パソコンのほうが、快適に作業できることも少なくありません。また、メーカー保証もしっかり受けられます。このように、安心してパソコンで作業を行うのであれば、中古パソコンは避けたほうが賢明といえるでしょう。
あとからパーツを変えるのはアリ?
パソコンはさまざまなパーツを組み合わせてできているため、パーツを変更することで性能を向上させることが可能です。メモリやストレージを追加したり、グラフィックカードを交換したりして、購入時よりも高性能なパソコンにできます。ただし、パソコンのパーツを交換するには、搭載している電源で対応できるか、交換できる仕様になっているのかなどの知識が必要です。また、パーツを交換すると、メーカーの保証が受けられないこともあります。そういった事情があるため、パーツ交換によるパソコンの性能アップはおすすめできません。購入時の状態で使い続けましょう。もし性能不足を感じたときは、不要なソフトの削除などでパソコンへの負荷を下げるように努めてください。
Windowsでもクリエイター向けのパソコンは大丈夫?
クリエイター向けのパソコンといえば、Macintoshを例に挙げられることが多いです。確かにデザイナーやイラストレーターなどのクリエイターでは、以前からMacintoshが人気でいまも使い続けられています。これはクリエイター向けのソフトの多くがMacintosh向けだったり、使いやすかったりした歴史的な背景があります。しかしいまでは、Windowsでもクリエイター向けのソフトが多く発売されているほか、Windowsそのものも使いやすく進化したこともあって、プロのクリエイターでもWindowsを使用する人が大勢います。またMacintoshはApple社からしか発売されていないのに対して、Windowsは多くのメーカーかパソコンが発売されていることもあって、自身の用途にぴったり合った製品を見つけられるというメリットもあります。
パソコン選びで押さえておきたいスペックの基本

パソコンを選ぶときに重要なのがスペックです。CPUやメモリ、ストレージなど、さまざまなポイントをチェックする必要があります。クリエイター向けのパソコン選びで押さえておくべき、スペックの基本を解説します。
CPU
CPUはパソコンの頭脳にあたり、基本的な性能を決定づける重要なパーツです。CPUが高性能であればあるほど処理能力が高く、それだけ快適にパソコンを使えるようになります。
CPUにはインテルとAMDの2大メーカーがあり、パソコンを購入するとどちらかのCPUが搭載されています。どちらのメーカーのほうが優れている、または価格が大幅に安いということはありません。ほぼ同じようなCPUが両メーカーから発売されています。
それよりも、CPUを選ぶときはグレードに注意しましょう。負荷のかかる処理を行うのであれば、価格は高くなるもののグレードの高いCPUがおすすめです。
インテル | AMD | |
---|---|---|
エントリーグレード | Core i3 | Ryzen 3 |
ミドルグレード | Core i5 | Ryzen 5 |
ハイグレード | Core i7、Core i9 | Ryzen 7、Ryzen 9 |
メモリ
メモリはパソコンが一時的にデータを保管するパーツで、よく机の広さにたとえられます。机が広ければ広いほどたくさんの資料などを広げられるため、わざわざ資料棚まで取りにくい必要がなく、効率的に作業を行えます。このようにメモリの容量が多ければ、すぐ使うデータをメモリに保管できるため、それだけ効率よくパソコンが動作できるのです。
たとえば、Webブラウザで複数のWebサイトを開いたり、ワープロソフトと画像編集ソフトを同時に起動したりしたとき、メモリが少ないとパソコンの動作が遅くなります。しかしメモリの容量が多ければ、スムーズにいろいろな作業ができます。
メモリの容量は用途に合わせて選びましょう。
メモリ容量 | 用途 |
---|---|
8GB | 書類作成、Webサイト閲覧、動画視聴など |
16GB | 基本的な画像編集、イラスト・マンガ制作、楽曲制作など |
32GB | 高画質の動画編集、3Dレンダリングなど |
ストレージ
メモリに保管しているデータは一時的に保管しているだけで、必要がなくなればすぐに別のデータと入れ換えられます。しかしストレージは、データを永続的に保存するパーツです。文書や写真、動画などすぐには使わないデータも、ストレージに保存して、必要になれば取り出して使用できます。ストレージの容量が多ければ多いほど、大量のデータを保存することが可能です。ただし、価格が高くなるため、容量と予算のバランスをよく考えましょう。ストレージには大きく分けて、SSDとハードディスクドライブ(HDD)の2種類があり、いまではアクセス速度の速いSSDが主流です。価格の安いHDDは追加のストレージとして、大容量のデータを保存する用途で利用されています。
グラフィックボード

グラフィックボードは、映像処理を専門的に担うGPUというプロセッサを搭載しているパーツです。CPUとは違い、グラフィックボードは画像や動画に特化した計算を得意とするのが特徴です。実はCPUによってはGPUを内蔵しているため、グラフィックボードがなくても、映像処理は可能です。しかしグラフィックボードを搭載すれば、より負荷の高い映像処理ができるようになります。
高解像度の動画編集、3Dモデリングのような作業を快適に行うには、高性能なグラフィックボートが必要です。しかし、グラフィックボードは非常に高価なパーツで、性能の高いものだと数十万円もします。そのため、グラフィックボードを選ぶときは、ソフトの推奨スペックを参考にして適切なものを選びましょう。
インターフェイス
インターフェイスとは、パソコンと外部機器を接続するポート(差し込み口)のことで、USB、HDMI、DisplayPortなどがあります。特にUSBは充電やデータ転送など多くの用途で使われているうえに、さまざまな種類があります。いまはデータ転送の高速なUSB-Cが普及しているため、どれだけの数があるのか確認しておきましょう。
HDMIとDisplayPortは、映像出力に使われているポートです。ディスプレイやテレビなどの映像機器と接続するために使われます。家庭用の機器ではHDMIが、パソコン用の機器ではDisplayPortがよく使われています。
インターフェイスを豊富に備えていると、さまざまな周辺機器と接続が可能です。そのためできるだけインターフェイスの充実しているパソコンがおすすめです。
ディスプレイ
ディスプレイはどれも同じように見えますが、さまざまな違いがあります。パソコンの用途によっては、作業にしやすさやつくる作品の品質にも影響するため、サイズや価格だけでなく、さまざまな角度から比較、検討しましょう。
まず気にするべきは、解像度です。高解像度のディスプレイは、画像が鮮明で細部まできれいに表現できます。フルHD(1920×1080)よりも高解像度の4K(3840×2160)のほうがクリエイターにはおすすめです。
ディスプレイによっては、幅広い色を表現できるものや、出荷時から色の調整がされているものがあり、写真や映像の編集に必要な正確な色を確認できます。特に色調整が細かくできるものは、デザイナーやカメラマンなどにとって重要なポイントです。
クリエイティブ用途別のこだわりポイント
クリエイティブな作業で使用するパソコンは、用途によって求めるスペックがまったく異なります。処理速度の速さが何よりも重要な人がいれば、それよりも解像度の高いディスプレイのほうが重要な人もいます。クリエイティブの用途別に、こだわりたいポイントを紹介します。
動画編集

動画編集はパソコンで行う作業のなかでも、高いスペックを求められるもののひとつです。簡単な動画編集であればスマートフォンでもできますが、動画を思いどおりに編集しようと思うと、高いスペックが必要になります。特に重要なのがグラフィックボードです。高性能なグラフィックボートがあれば、レンダリングなどにかかる時間を大きく短縮できます。
フルHDの画質でもグラフィックボードの有無は、作業効率に大きく影響します。快適な作業には必須と考えておきましょう。また、4Kなどの高画質では、さらに必要なスペックが高くなります。
CPU | インテル Core i7、AMD Ryzen 7以上 |
---|---|
メモリ | 16GB以上 |
ストレージ | SSD 512GB以上 |
グラフィックボード | NVIDIA GeForce GTX 1660以上 |
ゲーム実況・動画配信
ゲーム実況や動画配信も動画編集と同じように、高いスペックが必要になります。重要なのがCPUとグラフィックボードの性能です。多くの処理を同時に行うため、できるだけ性能の高いものを選びましょう。
メモリは16GB以上が望ましいです。複数のソフトを起動しながら動画を製作するため、遅延なく進めるには大容量のメモリが必要になるのです。
また、動画配信にはさまざまな機材が必要です。高品質なマイクやヘッドセットで音声を取り込むほか、家庭用ゲーム機の実況をするのであれば、ゲーム画面を取り込むためのキャプチャーボードが必要になります。
CPU | インテル Core i7、AMD Ryzen 7以上 |
---|---|
メモリ | 16GB以上 |
ストレージ | SSD 1TB以上 |
グラフィックボード | NVIDIA GeForce GTX 1660 Ti以上 |
そのほかの機材 | マイクやヘッドセット、キャプチャーボード |
イラスト、マンガ制作

イラストやマンガ制作は動画編集などと比べると、そこまでの高いスペックは必要ありません。ただ、あまりにもスペックが低いとスピーディにソフトが起動しない、画像処理に時間がかかるなど、ストレスを感じさせる原因になります。ミドルグレード以上のものがおすすめです。
メモリは解像度の高い画像でも快適に扱える16GB以上がおすすめです。また、グラフィックボードはハイスペックなものは必要ありませんが、エントリーグレードのものでもあれば快適さが向上します。
パソコンに高いスペックは必要ありませんが、液晶タブレットはあったほうがよいでしょう。いまやパソコンでイラストやマンガを描く場合、必須の機材となっています。
CPU | インテル Core i5、AMD Ryzen 5以上 |
---|---|
メモリ | 16GB以上 |
ストレージ | SSD 256GB以上 |
グラフィックボード | NVIDIA GeForce GTX 1650以上 |
そのほかの機材 | 液晶タブレット |
DTM(デスクトップミュージック)は性能の高いパソコンは必要ありません。しかし、快適に作業するのであればミドルグレード以上のパーツで構成したパソコンがおすすめです。ただし、映像はほとんど扱わないため、グラフィックボードはなくても大丈夫です。CPUに内蔵しているGPUで不便はしないでしょう。
DTMではパソコンのスペックより、機材に費用がかかります。ギターなどの楽器の音や音声を高音質でパソコンに取り込むのであれば、オーディオインターフェイスが必要です。また、人によっては演奏情報を作曲ソフト(DAW)に入力するMIDIキーボードがあると便利でしょう。
CPU | インテル Core i5、AMD Ryzen 5以上 |
---|---|
メモリ | 16GB以上 |
ストレージ | SSD 256GB以上 |
そのほかの機材 | オーディオインターフェイス、MIDIキーボードなど |
写真の現像、フォトレタッチ
写真の現像やフォトレタッチでは、ハイスペックのほうが速く処理できるため、快適に作業を行えます。大量に撮影した写真があるときは、特に快適でしょう。ただし、ハイスペックでなければいけない、ということはなく、ミドルスペックでも作業は可能です。
メモリの容量も多ければ多いほどよく、最低でも16GBは欲しいところです。余裕があれば32GBも検討しましょう。グラフィックボードもあることが望ましいです。また、写真を扱うのであれば、色の再現性に優れたディスプレイがあるとなおよいでしょう。
CPU | インテル Core i5、AMD Ryzen 5以上 |
---|---|
メモリ | 16GB以上 |
ストレージ | SSD 256GB以上 |
グラフィックボード | NVIDIA GeForce GTX 1650以上 |
そのほかの機材 | 色の再現性に優れるディスプレイ |
3DCG・CAD

3DCGやCADには高い処理能力が求められます。CPUは少なくともCore i7またはRyzen 7以上が望ましいです。そして、この処理能力を存分に活かすため、メモリは可能な限り多く搭載しましょう。32GBはあると安心です。
また、CADではゲームなどとは異なるグラフィックボードを使用することが多いです。CADソフトによって、推奨するグラフィックボードが決まっているため、よく確認して選びましょう。
また、3Dプリンターで出力する場合は、データ転送の速さも考慮しましょう。USB 3.0以上の端子があることが好ましいです。
CPU | インテル Core i7、AMD Ryzen 7以上 |
---|---|
メモリ | 32GB以上 |
ストレージ | SSD 512GB以上 |
グラフィックボード | NVIDIA RTX A2000以上 |
そのほかの機材 | USB 3.0以上 |
スペックにこだわるならBTOがおすすめ

パソコンのスペックにこだわると、メーカー製のパソコンだと不満を感じる人も少なくありません。もう少しメモリが欲しいと思ってもメーカー製のパソコンだと、決められたスペックの製品しかありません。しかし、BTOであれば自分好みのパソコンを手に入れられます。BTOについて詳しく紹介します。
BTOならパソコンをカスタマイズできる
BTOとは「Build To Order」の略で、注文生産という意味です。パソコンの各パーツを自分の好みに合わせて選び、それをもとに組み立てたパソコンを購入できるサービスのことをいいます。
家電量販店などパソコンを購入するのと比べると、各パーツの知識が必要になるBTOはややハードルが高いかもしれません。しかし、まったくのゼロからからパーツを選ぶのではなく、ベースとなるパソコンがあります。ベースのパソコンをもとにスペックを変更すればよいので、それほど高度な知識は必要ありません。どういったパソコンが必要なのか、具体的なイメージがあれば十分です。
予算に合わせたパソコンが可能
BTOの魅力のひとつは、予算に合わせてスペックを選べることです。家電量販店で売られているパソコンは、その価格が予算の範囲内かどうかで選ぶことになります。しかし、BTOであればパーツを変更して、予算の範囲内で自分の求めるスペックに近いパソコンを購入することが可能です。たとえば、CPUのグレードをやや下げて、その代わりにメモリの容量を増やすといった調整ができます。
このような仕組みになっているため、BTOでは無駄な出費を抑えつつ、必要な性能を持ったパソコンを購入することが可能です。
NEC Directでカスタマイズしてみよう
NEC Directでは、BTOでパソコンのカスタマイズが可能です。ベースとなるパソコンを選んだら予算や用途に合わせて、CPUやメモリ、ストレージなどのパーツを選べます。快適に作業のできるハイスペックパソコンにしたり、価格を抑えたサブのパソコンにしたりと用途に合わせたカスタマイズをしてみましょう。
NEC DirectではWebサイト上でパーツを変更すると、購入価格がすぐに反映されます。まずは予算の範囲内でどういったパソコンが買えるのか、NEC Directを試してみましょう。
LAVIE Direct NEXTREME Infinity

ノートパソコンには省スペースというメリットがあり、デスクトップパソコンよりもデスクを広々と使うことができます。そのため、持ち運びのためではなく、省スペースのために使う人も多いでしょう。
そういった人におすすめなのが、LAVIE Direct NEXTREME Infinityです。省スペースでアリながらもハイスペックという、クリエイター向けのノートパソコンです。高性能CPU、大容量メモリ、GPUなど、クリエイターに必要な要素がすべてそろっています。ノートパソコン選びでスペック不足に悩んでいる人は、ぜひチェックしてください。
LAVIE Direct GX

LAVIE Direct GXはデスクトップパソコンのゲーミングPCです。しかし、高性能なグラフィックボードを搭載しているため、クリエイティブな用途にぴったりです。高性能CPU、大容量メモリ、高性能グラフィックボートなど、LAVIE Direct GXであればクリエイターが求めるスペックをすべて満たすことが可能です。
インターフェイスが充実しているのも注目すべきポイントです。USBポートは大充実の7つ(USB 2.0×4、USB 3.2×3)、DisplayPortは3つ(NVIDIA® GeForce RTX™3060の場合)もあり、不足を感じる人は少ないでしょう。設置スペースがあるなら、最初に購入を検討したいパソコンです。
お買い得モデルセールも忘れずにチェック
クリエイティブな用途では高性能なパソコンが必要ですが、高価で理想的なスペックの製品を購入できないことがあります。できるだけ妥協したくない人には、お買い得モデルセールでパソコンを探すことをおすすめします。
お買い得モデルセールでは少し前の世代のパソコンを、お得な価格で購入できます。少し世代が違うくらいでは、大幅な性能差はないので、割りやすいな価格で買えるのは大きなメリットです。カスタマイズもできるため、より理想のスペックに近いパソコンを購入できるでしょう。