ノートパソコンのOSとは?
種類ごとのメリット・デメリットや選び方を解説!
2025.03.21(FRI)
2025.03.21(FRI)

ノートパソコンを選ぶ際、OSの選択は重要なポイントです。OSとは、ノートパソコンを動作させるための基本ソフトウエアで、Windows OSやmacOS、Chrome OSなど複数の種類があります。各OSの特徴を理解し、用途や好み、予算などから選ぶことが大切です。この記事では、主要なOSの特徴やメリット・デメリット、選び方、おすすめの使用シーンなどを詳しく解説します。OS選びで迷われている人は、ぜひ参考にして下さい。
ノートパソコン(ノートPC)にインストールされているOSとは?

OS(Operating System)とは、パソコンやアプリなどを動作させるために必要な基本ソフトウエアのことです。ここでは、OSの機能や重要性などについて解説します。
OSの機能と役割
OSの主な機能とその役割は以下の通りです。
- ハードウエアの管理:CPUやメモリなどのパーツを制御
- ソフトウエアの実行:アプリの起動や動作を管理
- ユーザーインターフェースの提供:画面表示や操作方法を統一
- ファイル管理:データの保存や読み込み
- セキュリティ管理:ウイルス対策やユーザー認証の実施 など
これらの機能がノートパソコンの使用に影響します。例えば、ユーザーインターフェースが使いやすければ、初心者でも操作に戸惑うことが少なくなるでしょう。このように、OSの性能がノートパソコンの使い勝手を左右するわけです。
OSの重要性
OSはノートパソコンだけでなく、スマートフォンや家電製品など、さまざまな電子機器に搭載されています。パソコンに使用されるものは「汎用OS」と呼ばれ、Windows OSやmac OSなどが代表的です。一方、家電製品などに使用されるものは「組み込みOS」と呼び、特定の機器用に最適化されたシステムを指します。両者の違いは、汎用性と専門性です。汎用OSは多様な用途に対応できますが、組み込みOSは特定の機能に特化しています。例えば、スマート冷蔵庫の組み込みOSは、食材管理や温度制御に特化した機能を持ちます。このように、OSは現代社会のあらゆる場面で重要な役割を果たしているのです。
アプリケーションとの違い
OSとアプリは、ノートパソコンで異なる役割を果たすソフトウエアです。OSは基本ソフトウエアとして、ハードウエアの制御やアプリの実行環境を提供します。一方、アプリは応用ソフトウエアとして、文書作成や画像編集など特定の作業を行うために設計されています。例えば、MicrosoftのWordは文書作成に特化したアプリです。アプリはOSが提供する機能を利用して動作するため、OSとの互換性が重要です。そのため、アプリ開発者はOSの仕様に合わせてプログラムを作成します。このように、OSとアプリは密接に関連しながら、ノートパソコンの機能を支えています。
OSは定期的なアップデートが必要
OSのアップデートは、ノートパソコンの性能と安全性を維持するために重要です。アップデートには、新機能の追加やバグ修正、セキュリティ強化などが含まれます。定期的なアップデートを行うことで、最新の脅威からパソコンを守り、快適な操作環境を維持できるでしょう。例えばWindowsの月例アップデートは、新たに発見された脆弱性に対処します。
アップデートを怠ると、セキュリティホールを狙ったウイルス感染のリスクが高まるため注意が必要です。また、古いOSではアプリとの互換性に問題が発生し、新しいソフトウエアが使えなくなる恐れがあります。そのため、OSの自動アップデート機能を有効にするか、定期的に手動でアップデートを行うことをおすすめします。
ノートパソコンのOSの種類【Windows OS編】

Windows OSとは、Microsoftが開発したパソコン向けのOSのことです。ここでは、Windows OSのメリット・デメリットについて解説します。
メリット
まずは、メリットについて解説します。
世界的に多くのシェアを占めている
Windows OSは、パソコン市場で約74%の世界シェアを誇ります。このシェアの高さはユーザーに多くのメリットをもたらします。まず、ソフトウエアの選択肢が豊富なことです。ビジネスからエンターテインメントまで、多様なニーズに応えるアプリが開発されています。次に、情報量の多さです。トラブル解決や使い方のヒントを簡単に見つけられます。さらに、多くの企業がWindows OSを採用しているため、操作スキルを身につけることで就職や転職に有利になる可能性もあります。
出典:Qbook|【2024年5月版】OSのシェア率ランキング|世界・日本で「Windows」「Android」のシェア率が増加
コストパフォーマンス・汎用性に優れている
Windows OS搭載ノートパソコンは、数万円台から数十万円超まで幅広い価格帯で販売されています。価格に対する性能も高く、数万円台のモデルでも日常的な作業をストレスなく行うことが可能です。また、汎用性も高く、さまざまな用途に対応できます。ビジネスではMicrosoft Office製品との相性が良好で、クリエイティブ作業ではAdobe製品などのプロ向けソフトウエアが利用可能です。さらに、PCゲームは、Windows OSを前提につくられることがほとんどなので、多くのタイトルが提供されています。
多彩な製品が販売されている(高性能グラフィックボードや4kディスプレイなど)
Windows搭載ノートパソコンは、世界中のメーカーから多彩な製品が販売されています。例えば、高性能グラフィックボードを搭載したモデルは、3DCG制作や動画編集、最新のPCゲームに適しています。また、4Kディスプレイ搭載製品は、写真や動画編集、精密なグラフィックデザインで威力を発揮します。薄型軽量なモバイルノートから、デスクトップ並みの性能を持つハイエンドモデルまで、用途に合わせて選択できるのも魅力です。Windows OS搭載ノートパソコンは、多様なニーズに応える製品ラインナップを誇っています。
デメリット
次に、デメリットについて解説します。
製造メーカー独自のソフトウエアがインストールされている
Windows OS搭載ノートパソコンには、製造メーカー独自のソフトウエアがプリインストールされていることがあります。これらは便利な機能を提供する一方で、不要なものも含まれることがあります。例えば、体験版ソフトやサードパーティ製アプリなどです。多くの不要なソフトがインストールされていると、パソコンの起動や動作に負荷がかかる可能性があります。ただし、これらは簡単にアンインストールできるため、大きなデメリットではありません。むしろ、メーカー独自の最適化ツールや機能拡張ソフトは、ユーザー体験を向上させることもあります。
シェアが高い分セキュリティの不安が大きい
Windows OSは高いシェアを持つため、マルウエアやウイルスの標的になりやすいという側面があります。攻撃者は、より多くの被害を出すためにWindows OSを狙うことが多いのです。具体的なリスクとしては、ランサムウエア感染やフィッシング攻撃などがあります。しかし、基本的な対策を行えば、これらのリスクは大幅に軽減できます。例えば、Windows Defenderを有効にする、信頼できるウイルス対策ソフトを利用する、OSやソフトウエアを最新の状態に保つなどが効果的です。また、定期的なバックアップも重要な対策の1つになるでしょう。
どんな人におすすめ?
Windows OSを搭載したノートパソコンは、以下のような人におすすめです。
- 幅広いソフトウエアを使いたい人
- コストパフォーマンスを重視する人
- ビジネスアプリを頻繁に使用する人
- PCゲームを楽しみたい人
- 高性能なノートパソコンを求める人
- カスタマイズ性を重視する人
- Windows環境での就労を考えている人
ユーザーインターフェースやソフトウエアなどにこだわりがある人は、他のOSも検討してみるとよいでしょう。
ノートパソコンのOSの種類【macOS編】

macOSとは、Appleが販売するMacbookなどのパソコンで利用できるOSのことです。ここからは、macOSの具体的なメリット・デメリットについて解説します。
メリット
まずは、メリットについて解説します。
デザイン・品質が優れている
macOSは、洗練されたデザインと高品質なハードウエアで知られています。デザインにおいては、細部への強いこだわりやユーザーニーズへの深い理解、絶妙なシンプルさなどが特徴です。またAppleは、ソフトウエアとハードウエアを一体的に開発することで、統一感のあるユーザー体験を提供しています。例えば、トラックパッドのジェスチャー操作は直感的で、複数のアプリを同時に使用する際のミッションコントロール機能も使いやすいです。また、Retinaディスプレイの鮮明さや、MacBookの堅牢なアルミニウムボディなど、ハードウエアの品質も優れています。
セキュリティリスクが低い
macOSは、セキュリティ面で高い評価を受けています。その理由の1つは、アプリ審査が厳しいことです。App Storeでは、全てのアプリが厳格な審査を経てから公開されるため、マルウエアのリスクが低くなっています。また、macOSはUNIX系OSをベースに開発されており、セキュリティに強い設計がなされています。さらに、Windows OSよりもシェアが低いため、攻撃者のターゲットになりづらいのもメリットです。これらの要因により、macOSはセキュリティにそれほど気を使わなくても比較的安全に利用できます。
デメリット
続いて、デメリットについて解説します。
価格が高い
MacBookシリーズは、高価格帯のノートパソコンとして知られています。最も安価なモデルでも10万円台からスタートし、ハイエンドモデルになると30万円を超えるものもあります。同等スペックのWindows OS搭載ノートパソコンと比較しても高価格です。価格が高い理由としては、高品質な部品の使用、洗練されたデザイン、Appleのブランド価値、販売メーカーの少なさなどが挙げられます。macOSの製品はAppleでしか販売されていないため価格競争が発生しづらく、コストパフォーマンスは他のOSに比べて劣ります。
できることが少ない
macOSは、Windows OSと比較すると利用できるソフトウエアの種類が限られています。特に、PCゲームの選択肢が少ないのが顕著です。また、特定の業界や職種では、必要なソフトウエアがmacOSに対応していない場合があります。例えば、一部のCADソフトはWindows OS専用です。さらに、MacBookはハードウエアの購入後のカスタマイズが困難です。メモリやストレージの増設が制限されているため、将来的な拡張性に欠けるというデメリットがあります。
どんな人におすすめ?
macOSを搭載したノートパソコンは、以下のような人におすすめです。
- デザインや品質にこだわりがある人
- セキュリティを重視する人
- クリエイティブ系の仕事(デザイン、動画編集など)をしている人
- Apple製品のエコシステムを活用したい人
- シンプルで使いやすいインターフェースを求める人
- ブランド価値を重視する人
一方で、予算が限られている人や、幅広いソフトウエアを使いたい、ゲームをプレイしたい人、ハードウエアのカスタマイズを好む人は、Windows OSを検討した方がよいでしょう。
ノートパソコンのOSの種類【Chrome OS編】

Chrome OSとはGoogleが開発し、Chromebookに採用されるOSのことです。ここからは、Chrome OSのメリット・デメリットについて詳しく解説します。
メリット
まずはメリットについて解説します。
手軽に使えて価格が安い
Chrome OSは、軽量で高速な起動が特徴です。電源を入れてからそれほど待たずに使用できるため、急ぎの作業にもストレスなく対応できます。Chrome OSを搭載したChromebookは、他のOSを搭載したノートパソコンと比べて価格が安く、3万円台から購入できるモデルもあります。スペックは低めですが、高い性能を必要としないOSのため、Webブラウジングや文書作成などの一般的な用途ではスムーズに動作します。そのため、使い方がマッチする人にとってはコストパフォーマンスの高い選択肢といえるでしょう。
Androidアプリに対応している
Chrome OSの大きな魅力は、Androidアプリに対応していることです。Androidスマホで使用できるアプリの多くをChrome OSでも利用できます。例えば、LINEやInstagramなどのSNSアプリや写真編集アプリ、ゲームアプリなどを大画面で楽しめます。さらに、Googleアカウントでログインすることで、スマホとアプリデータを同期できます。そのため、スマホで作業していた内容をシームレスにChromebookで続けられるなど、デバイス間の連携が容易です。
デメリット
次に、デメリットについて解説します。
使えない・使いづらいアプリが多い
Chrome OSでは、Windows OSやmacOSで一般的に使用されている多くのアプリケーションが利用できません。クラウドベースのソフトウエアであれば使用できることが多いですが、オンラインに限られます。Windows OSやmacOSで使いたいアプリがある場合は、代用できるものを探さなければなりません。また、Chrome OSはインターネット接続を前提とした設計のため、オフライン作業ではできることが限られます。そのため、限定的な使い方をする人でないと不便に感じることもあるでしょう。
選択肢が少ない
Chromebookは、価格や手軽さなどの魅力はあるものの、Windows OSやmacOSを搭載したノートパソコンと比べると販売されているモデル数が少なく、選択肢が限られています。そのため、好みのデザインやスペックを持つモデルを見つけにくいです。例えば、高性能なCPUや大容量のストレージを搭載したモデルは少なく、画像処理や動画編集などの負荷の高い作業を行いたいユーザーにはおすすめできません。
どんな人におすすめ?
Chrome OSを搭載したノートパソコンは、以下のような人におすすめです。
- Webブラウジングや文書作成が主な用途の人
- 予算を抑えてノートパソコンを購入したい人
- 起動の速さや軽量さを重視する人
- Androidスマホユーザーで、アプリの連携を活用したい人
- クラウドサービスを積極的に利用する人
- シンプルな操作性を好む人
- セカンドマシンとして使いたい人
- 学生や子ども向けのパソコンを探している人
一方で、専門的なソフトウエアを使用する必要がある人や、オフライン環境での作業が多い人、高性能なノートパソコンを求める人にはおすすめできないため、他のOSを検討しましょう。
ノートパソコンのその他のOS(UNIX・Linux)

UNIXとLinuxは高度な機能を持つOSです。UNIXは1960年代に開発された歴史あるOSで、安定性と信頼性に優れています。一方、Linuxは1991年に誕生したオープンソースのOSで、UNIXの設計思想を受け継いでいます。両者の関係は、UNIXが原型で、Linuxはその思想を踏襲してつくられたといえるでしょう。これらのOSの特徴として、マルチユーザー・マルチタスク対応、高いセキュリティやカスタマイズ性などが挙げられ、主にサーバーOSとして利用されています。
例えば、Linuxは無料で利用でき、ユーザーが自由にカスタマイズできるため、プログラマーや技術者に人気があります。ただし、一般ユーザー向けのソフトウエアが少ないため、日常的な使用には向いていません。
スマホ・タブレットに採用されるOSとは?

スマートフォンやタブレットに採用されるOSは、主にAndroid OSとiOSの2種類です。Android OSはGoogle社が開発したオープンソースのOSで、さまざまなメーカーの端末に採用されており、カスタマイズ性が高いのが特徴です。ユーザーは好みのランチャーやウィジェットを自由に設定でき、より柔軟な操作環境を構築できます。一方、iOSはApple社が開発した独自OSで、iPhoneにのみ搭載されています。セキュリティが強固で、使いやすさに定評があるOSです。また、アプリの審査基準が厳しいため、高品質なアプリが多く存在します。
圧倒的なシェアを誇るWindows OSの詳細

OSには複数の選択肢がありますが、圧倒的なシェアと汎用性の広さを持つWindows OSが最もおすすめです。ここからは、Windows OSの詳細について解説します。
Windows 10とWindows 11の違い
Windows 11は、2021年10月にリリースされた現行のWindows OSです。(2024年8月時点)Windows 10から多くの変更点があり、ユーザー体験が大きく向上しています。主な変更点は以下の通りです。
- UIデザインの刷新:より洗練されたデザインになった
- スナップ機能の追加:ウィンドウの配置が簡単になった
- タッチキーボードのデザインや操作性の変更:タブレットモードが使いやすくなった
- カスタマイズに対応したスタートメニュー:必要な情報にすぐアクセスできる
- ウィジェット機能の追加:ニュースや天気などの情報をすぐに確認できる
- Microsoft Teams(個人向け)の標準搭載:コミュニケーションがさらに便利になった
これらの変更により、Windows 11はより直感的で使いやすいOSになっています。
Windows OSのHomeとProの違い
Windows OSにはHome版とPro版があります。Home版は個人向け、Pro版は法人向けに設計されて、価格はPro版の方が高価です。Pro版は、セキュリティ面が強化されたシステムや、企業内でのインターネット・ハードウエアの複数管理機能、Microsoft Azureとの連携機能などを備えています。例えば、BitLocker(ビットロッカー)という機能を使用すると、ハードディスクを暗号化してデータを保護できます。
一方、個人で使用する場合、Pro版の機能が必要なシーンは少ないでしょう。Webブラウジングや文書作成、動画視聴など、一般的な使い方をする際にはHome版で問題ありません。そのため、個人ユーザーはHome版を選択し、コストを抑えるのが賢明です。
Windows OSのバージョン・エディションを確認する方法
Windows OSのバージョンは、Windows 10やWindows 11などの大きな区分を指し、エディションはHomeやProなどの機能の違いを表します。バージョンの確認手順は以下の通りです。
1.「スタート」→「設定」の順にクリックする
2.画面左側の「システム」をクリックし、一覧から「バージョン情報」を選択する
3.「Windowsの仕様」に、バージョン・エディションが記載されているので確認する
これらの情報を知ることで、ソフトウエアの互換性やアップデートの必要性を判断できます。また、サポート期限の確認にも役立つでしょう。
Windows OSのサポート期限
Windows OSには、Microsoftによるサポート期間が設定されています。サポート期間中は、セキュリティアップデートや機能の改善が提供されますが、期間終了後はこれらが停止するため注意が必要です。サポート終了後のノートパソコンを使用すると、セキュリティリスクが高まり、新しいソフトウエアが動作しなくなる可能性があります。各バージョンのサポート期間は以下の通りです。
バージョン | メインストリームサポート (初期サポート)終了 | 延長サポート終了 |
---|---|---|
Windows 7 | 2015年1月13日 | 2020年1月14日 |
Windows 8.1 | 2018年1月9日 | 2023年1月10日 |
Windows 10 | 2020年10月13日 | 2025年10月14日 |
Windows 11のサポート期限は現時点で未定です。サポート期限が近づいたら、新しいバージョンへのアップグレードや、新しいノートパソコンの購入を検討することをおすすめします。
Windows 11の推奨スペック(第8世代以降のCPUが必要)
Windows 11は、前バージョンよりも厳しいシステム要件が設定されています。例えば、CPUはインテルの第8世代以降、AMDの2000以降が必要です。また、メモリは4GB以上が必要になります。要件を満たさないノートパソコンはWindows 11にアップグレードできません。使っているノートパソコンがWindows 11に対応しているか確認する方法は以下の通りです。
1.「スタート」をクリックする
2.「設定」を選択する
3.「更新とセキュリティ」をクリックする
4.「Windows Update」が表示されるので、Windows 11へアップグレードできるか確認する
もし、パソコンが古くWindows 11をインストールできない、または動作が不安定になる場合は、新しいノートパソコンの購入を検討しましょう。
ノートパソコンのOSはどう選ぶ?用途別のおすすめOSを紹介!

ノートパソコンのOSの選び方を、以下の用途別に解説します。
- ビジネス用
- クリエイティブ用
- ゲーム用
- 学生用
各用途に適したOSとその理由を説明します。
ビジネス用
ビジネス用途でのノートパソコンはWindows OSが最もおすすめです。多くの企業がWindows OSを採用しており、互換性も高いため幅広い用途で使用できます。例えば、Microsoft OfficeなどのビジネスソフトウエアはWindows OS向けに最適化されているため、スムーズに作業を進められるでしょう。また、社外の人とファイルのやり取りをする際も、Windows OSであれば形式の問題が生じにくいです。さらに、他人のパソコンを操作する機会がある場合も、Windows OSである可能性が高いため戸惑うことなく作業できます。
macOSも用途によっては選択肢に入りますが、Windows OSの汎用性には敵いません。Chrome OSは汎用性が低いため、主力として使用するのは難しいでしょう。ただし、Web会議や資料閲覧など、軽めの作業用のサブマシンとしては検討の余地があります。
クリエイティブ用
クリエイティブ用途のノートパソコンは、macOSまたはWindows OSがおすすめです。従来、クリエイティブ業界ではmacOSを選択する傾向が強かったですが、近年はWindows OSのソフトウエアも充実してきています。例えば、Adobe Creative Cloudの主要アプリケーションは両OSに対応しており、どちらでも高度な編集作業が可能です。Windows OSの場合、比較的安価に高性能な製品を購入できるため、手軽にクリエイティブに挑戦できるのも魅力です。
一方、Chrome OSは使用できるソフトウエアが限られているため、本格的なクリエイティブワークには向いていません。ただし、Web上での簡単なデザイン作業や画像編集であれば、Chrome OSでも対応できる場合があります。
ゲーム用
PCゲームをプレイする場合、Windows OS一択となります。多くのPCゲームはWindows OS向けに開発されており、mac OSやChrome OSでは動作しないケースが多いです。例えば、Steam上で販売されているゲームの大半はWindows OS用になっています。また、Windows OS搭載のノートパソコンには、ゲームに適した高性能グラフィックボードが搭載されているモデルが豊富にあります。これにより、最新の3Dゲームでもスムーズにプレイできます。ただし、スマートフォンアプリのゲームを楽しむ程度であれば、Chrome OSでも対応可能です。
学生用
学生用のノートパソコンは、Windows OSまたはChrome OSがおすすめです。Windows OSを選ぶメリットは、社会人になる前に操作やソフトウエアの扱いに慣れられることです。例えば、Microsoft Officeの使い方を学んでおけば、就職後すぐに実務で活用できます。また、多くの企業がWindows OSを採用しているため、新入社員研修でのパソコン操作にも戸惑わずに済むでしょう。
一方、Chrome OSは製品価格が安く、Webブラウジングやレポート作成など一般的な用途に十分対応できるため、予算を抑えたい学生におすすめです。さらに、多くのChrome OS搭載機種はタッチスクリーンに対応しているため、講義のノート取りなどにも使いやすいという利点があります。
Windows OS搭載!NECのおすすめノートパソコン

NECでは、国内生産のBTO(Build To Order:受注生産)パソコンを販売しています。ここでは、Windows OSを搭載したNECのおすすめノートパソコンを紹介します。
※スペック表はカスタマイズモデルのものです。
スリムで携帯性に優れた「LAVIE Direct N14」

LAVIE Direct N14は、コンパクトさと性能を両立したノートパソコンです。A4ファイル程度のサイズながら、14型IPS液晶を搭載しており視認性が良好です。例えば、複数のウィンドウを開いての作業や、動画視聴時でも快適に使用できます。OSやアプリの起動速度を高めるPCIe接続のSSDを採用しており、ストレスなく作業ができるのも魅力です。CPUは高性能なインテル Core i7も選択可能で、動画編集などの負荷の高い作業にも対応できます。重量は約1.47kgと軽量で、持ち運びも快適です。バッテリー駆動時間も約13〜15時間(アイドル時)あり、外出先でも安心して使用できるでしょう。
OS | Windows 11 (Home/Pro) |
---|---|
CPU | Intel(Core i3-1215U/Core i5-1235U/Core i7-1255U) |
グラフィックボード(GPU) | インテル Iris Xe グラフィックス/ インテル UHD グラフィックス(プロセッサーに内蔵) |
メモリ | 8〜32GB |
ストレージ(SSD) | 256GB〜2TB |
外部インターフェイス | ・USB Type-C × 2(USB Power Delivery 3.0対応、DisplayPort出力機能付き、パワーオフUSB充電機能付き) ・USB Type-A × 2 ・HDMI × 1 ・LAN × 1 ・SDカードスロット × 1 ・ヘッドフォンマイクジャック × 1 |
画面サイズ | 14.0型ワイド LED液晶(ノングレア)(フルHD) |
重量 | 約1.47kg |
バッテリー駆動時間(アイドル時) | 約13〜14時間 |
きれいな映像が楽しめる「LAVIE Direct N13 Slim」

LAVIE Direct N13 Slimは、美しい画像・映像を楽しめるノートパソコンです。13.3型ワイドのフルフラットガラスを採用したIPS液晶を搭載しており、色再現性に優れています。例えば、写真編集や動画視聴時に、より鮮明で自然な色彩を楽しめるでしょう。第13世代のインテルCPUを搭載しており、シングルスレッド・マルチスレッド共に優れた性能を発揮します。複数のアプリを同時に起動しても、パフォーマンスの維持が可能です。また、大容量バッテリーを選択すれば、アイドル時で約20.4時間の駆動時間を確保できます。長時間の外出や出張時にも、充電の心配なく使用できます。
OS | Windows 11 (Home/Pro) |
---|---|
CPU | Intel Core i7-1355U |
グラフィックボード(GPU) | インテル® Iris® Xe グラフィックス(プロセッサーに内蔵) |
メモリ | 16〜32GB |
ストレージ(SSD) | 256GB〜2TB |
外部インターフェイス | ・USB Type-C × 2(USB Power Delivery 3.0対応、DisplayPort出力機能付き、パワーオフUSB充電機能付き) ・USB Type-A × 2(内1ポートはパワーオフUSB充電機能付き) ・HDMI × 1 ・LAN × 無し/USB-LAN変換アダプタ ・SDカードスロット × 1 ・ヘッドフォンマイクジャック × 1 |
画面サイズ | 13.3型ワイド スーパーシャインビューLED IPS液晶(広視野角・高輝度)(WUXGA) |
重量 | 約1.14kg(大容量バッテリは約1.25kg) |
バッテリー駆動時間(アイドル時) | 約10.2時間(大容量バッテリは約20.4時間) |
16型大画面ノート「LAVIE Direct N16 (R)」

LAVIE Direct N16 (R)は、大画面と高性能を両立したノートパソコンです。視野角の広い16.0型IPS液晶(WUXGA)を搭載しており、複数人での視聴も快適です。例えば、プレゼンテーションや複数人での動画鑑賞時にも鮮明な画面を楽しめます。また、高い演算処理能力を持つAMD Ryzen 7000シリーズを搭載しており、負荷の高い作業にも対応できます。キーボードは、タイピングしやすい傾斜をつけられるリフトアップヒンジと静音設計を採用しており、長時間の作業でも疲れにくいです。また、光学ドライブも選択可能で、DVDやCDの再生・書き込みにも対応できます。
OS | Windows 11 (Home/Pro) |
---|---|
CPU | AMD Ryzen(3 7335U/5 7535U/7 7735U) |
グラフィックボード(GPU) | AMD Radeon™ 680M グラフィックス/ AMD Radeon™ 660M グラフィックス(プロセッサに内蔵) |
メモリ | 8〜32GB |
ストレージ(SSD) | 256GB〜2TB |
外部インターフェイス | ・USB Type-C × 1(USB Power Delivery 3.0対応、DisplayPort出力機能付き、パワーオフUSB充電機能付き) ・USB Type-A × 2(内1ポートはパワーオフUSB充電機能付き) ・HDMI × 1 ・LAN × 無し/USB-LAN変換アダプタ ・SDカードスロット × 1 ・ヘッドフォンマイクジャック × 1 |
画面サイズ | 16.0型ワイド スーパーシャインビューLED IPS液晶(広視野角)(WUXGA) |
重量 | 約2.1kg(大容量バッテリは約2.2kg) |
バッテリー駆動時間(アイドル時) | 約8〜8.5時間(大容量バッテリは約13.5〜14.2時間) |
ノートパソコンのOSは用途に合わせて選ぼう!
ノートパソコンのOS選びは、用途に応じて適切に判断することが重要です。Windows OSは、ビジネスやクリエイティブ、ゲームなど幅広い用途におすすめでき、多様なソフトウエアに対応しています。macOSはクリエイティブ作業に強みがあり、洗練されたデザインが特徴です。Chrome OSは、軽量で起動が速く、Webブラウジングや文書作成などの基本的な作業に適しています。OSは、互換性や使用するソフトウエア、セキュリティ、価格などを考慮して選択しましょう。NECは、高品質な製品と充実したサポート体制を提供する国内メーカーです。多様な機能やスペックのノートパソコンを販売しているので、ぜひ下記の公式サイトでチェックしてみて下さい。
NECの公式サイトはこちら