タブレットでキーボードとマウス操作をするには?
接続、使用方法を解説
2024.09.30(MON)
2024.09.30(MON)

タブレットではマウスやキーボードで操作することも可能です。指だけで操作できる簡単さがタブレットの魅力ですが、マウスやキーボードで操作すると、また違ったメリットが生まれます。タブレットでキーボードやマウスで操作する方法を解説します。
タブレットでもマウスとキーボードが使える!

多くの人はタブレットを指やタッチペンで操作していると思いますが、マウスとキーボードを使えることはご存知でしょうか。指で操作できるタブレットで、マウスやキーボードを使うメリットを解説します。
作業効率が大きくアップする
タブレットでキーボードやマウスを使うことで作業効率が大きく向上します。キーボードを使えば、文字入力の効率も大幅にアップします。タッチパネルでの文字入力は、どうしてもミスタイプが多くなりますが、キーボードを使えば、そういったミスを減らせるのです。
また、指やタッチペンでの操作に比べて、マウスであればより細かく正確な操作ができます。例えば、文書作成や表計算などの細かい作業でも、マウスを使えば、思い通りの場所をクリックしたりドラッグ&ドロップしたりできるため、作業をスムーズに進められます。
ノートパソコン代わりになって便利
タブレットにマウスとキーボードを接続すれば、まるでノートパソコンのように使うことが可能です。タブレットの大きな画面と、マウスやキーボードの使いやすさを組み合わせることで、快適に作業ができるでしょう。
ノートパソコンを持ち運ぶのは大変ですが、タブレットなら軽くて薄いので、カバンに入れて持ち歩くのも簡単です。そこにマウスとキーボードを組み合わせれば、ちょっとした資料作成や情報検索なども問題なくこなせるようになります。また、タブレットであればスペースを取らないため、パソコンの設置場所がない人にもおすすめです。
Android™ のスマホでも使用可能

マウスやキーボードは、Android™ のスマートフォンでも使えます。タブレットと同じように、Bluetoothや USBを使って接続できるためです。タブレット用に用意したマウスやキーボードを、そのままAndroid™ のスマホでも使用できるのは大きなメリットと言えるでしょう。
もちろん、スマホの画面が小さいので、長時間の作業には向きません。でも、ちょっとした用事で外出した時でも、マウスとキーボードがあれば、タブレットほど快適とは言えないでしょうが、ほぼ同じ作業を再現できます。Android™ のスマホでもマウスとキーボードが使えることを知っておくと、いざという時に役立つでしょう。
タブレットをマウスで操作する方法

タブレットでマウスを使う方法は、実は意外なほど簡単です。ただし、マウスの種類によって接続方法が異なる上に、マウスによっては別途機器を購入する必要なものもあります。それぞれのマウスの接続方法を解説します。
タブレットで使用できるマウスの種類
タブレットで使えるマウスには、いくつかの種類があります。まずUSB Type-Cポートを搭載したタブレットなら、USB Type-Cのマウスを直接接続できます。そしてBluetoothで無線接続できるマウスも、タブレットで使用可能です。多くのタブレットはBluetooth機能を搭載しているため、Bluetoothのマウスなら追加の機器なしで接続できるのです。
一方、タブレットはUSB Type-Aポートを搭載していません。しかし、USB Type-CからType-Aへの変換アダプターを使えば、USB Type-Aのマウスも接続できます。また、レシーバータイプの無線マウスも、同様の方法で使用できます。
Bluetoothで接続する
Bluetoothでタブレットとマウスを接続するには、タブレットとマウスをペアリングする作業が必要になります。タブレットとマウスのペアリングを行う手順は、次の通りです。
1.Bluetoothマウスの電源を入れる
2.タブレットの設定アプリを開く
3.「接続済みのデバイス」⇒「接続の設定」⇒「Bluetooth」の順にタップ
4.「新しいデバイスとペア設定」をタップ
5.使用可能なデバイスに表示されたマウスをタップ
これでタブレットの画面上にカーソルが表示されたら、ペアリングは完了です。
USBの有線マウスを接続する
USBの有線マウスには、大きく分けて2種類あります。マウスのUSBのコネクタがUSB Type-Cのものと、USB Type-Aのものです。USB Type-Cのマウスであれば、タブレットとの接続は簡単です。タブレットのUSBポートにマウスのコネクタを挿すだけです。これでマウスカーソルがタブレットの画面に表示されます。
USB Type-Aのマウスの場合は、USB Type-CのポートをUSB Type-Aのポートでも使用できるようにする変換アダプターが必要です。タブレットのUSBポートに変換アダプターを挿し、さらに変換アダプターにUSB Type-Aのマウスを接続します。これでUSB Type-Cのマウスと同じように、画面上にマウスカーソルが表示できます。
レシーバータイプを接続する
レシーバータイプのマウスは、USBレシーバーをパソコンのUSBポートに挿して無線接続するマウスのことです。Bluetoothマウスとの違いは、Bluetooth接続のペアリングの手順が必要ないこと、Bluetoothの機能がないパソコンとも無線接続できることです。
USBレシーバーはUSB Type-Aが一般的なので、USB Type-CをUSB Type-Aのポートにする変換アダプターが必要になります(レシーバーがUSB Type-Cの場合は不要)。
タブレットのUSBポートに変換アダプターを挿したら、USBレシーバーをさらに変換アダプターに挿します。あとはマウスの電源を入れると、タブレットの画面にマウスカーソルが表示されて操作できるようになります。
マウスのボタンなどの設定を変更する
マウスには複数のボタンやホイールが備わっており、アプリによってはそれらを使った操作が可能です。ホイールを回すことで画面を上下に移動させたり、右クリックでメニューを表示させたりすることが可能です。
メーカーによって異なりますが、マウスのボタンなどに機能を割り当てることが可能です。5ボタンマウスなどボタンが豊富なマウスであれば、ボタンに機能を割り当てることでよりタブレットを操作しやすくできるでしょう。
ボタンの設定を変更できなかったとしても、カーソル移動の速さやカーソルの大きさを変えられることもあります。使いやすい設定がないかチェックしましょう。
タブレットをキーボードで操作する方法
タブレットと接続するキーボードも、マウスと同じように種類によって接続方法が異なります。接続方法は簡単ですが、機器を別に用意する必要のあるものもあるので注意が必要です。それぞれのキーボードの接続方法について、分かりやすく解説します。
タブレットで使用できるキーボードの種類

タブレットで使えるキーボードにも、いくつかの種類があります。タブレットに接続するキーボードとして、最も一般的なものがBluetoothで無線接続できるタイプです。タブレットにはBluetoothの機能が搭載されているため、設定するだけでタブレットとキーボードを接続できます。無線接続できるキーボードには、他にレシーバータイプのものがあります。
その他に、有線のUSBキーボードもタブレットのUSBポートに接続することで使用できるようになります。基本的にいま一般的に流通しているキーボードであれば、ほとんどがタブレットに接続可能です。ただし、いくつかの気をつけるポイントがあるので注意しましょう。
Bluetoothで接続する
タブレットにはBluetoothの機能があるため、Bluetoothキーボードは設定をするだけでスムーズに使用できるようになります。Bluetoothキーボードとタブレットを接続するには、次のペアリングという作業が必要です。
1.Bluetoothキーボードの電源を入れる
2.タブレットの設定アプリを開く
3.「接続済みのデバイス」⇒「接続の設定」⇒「Bluetooth」の順にタップ
4.「新しいデバイスとペア設定」をタップ
5.使用可能なデバイスに表示されたキーボードの名前をタップ
これでBluetoothキーボードとタブレットのペアリングは完了です。キーボードを操作すれば、それがタブレットに反映されるようになります。
USBの有線キーボードを使用する
USBの有線キーボードにはコネクタがUSB Type-Cのものと、USB Type-Aのものの2種類があります。いま流通しているタブレットのUSBポートはほとんどがUSB Type-Cなので、USB Type-Cのキーボードであればそのまま接続するだけです。接続すればキーボードが使えるようになります。
USB Type-Aのキーボードであれば、USB Type-CのポートをUSB Type-Aにする変換アダプターが必要です。タブレットのUSBポートに変換アダプターを挿して、USB Type-Aのキーボードのコネクタを挿し込むとキーボードを認識します。USB Type-CとUSB Type-Aのキーボードでは、使い勝手に違いはないので同じように使用することが可能です。
レシーバータイプを接続する
レシーバータイプのキーボードは、USBレシーバーをパソコンに挿せば、Bluetoothのような設定をすることなく無線接続が可能になります。
USBレシーバーがUSB Type-Cであれば、そのままタブレットに挿すだけでキーボードと無線接続することが可能です。しかし、USBレシーバーの多くはUSB Type-Aのため、変換アダプターが必要になります。
タブレットに挿した変換アダプターにUSBレシーバーを挿し、対応するキーボードの電源を入れると無線接続は完了です。タブレットがキーボードを認識するため、それだけで使うことが可能になります。
キーボードのキーなどの設定を変更する
キーボードをタブレットに接続したら、そのまま使うこともできますが、いくつか設定を変更することが可能です。キーボードをタブレットに接続すると、「物理キーボードの設定」が表示されます。それをタップすると、キーボードを接続している時でも画面キーボードを表示する設定に変更できる他、キーボードを接続した時に利用できるショートカットが表示されます。
文字の入力方法も変更できます。次の手順で設定を変更して下さい。
1.タブレットの設定アプリを開く
2.「システム」⇒「言語と入力」⇒「デフォルトの入力設定」の順にタップ
マウス、キーボード選びのポイント

タブレットで使うマウスやキーボードを選ぶ時、どんなポイントに注目すればいいのでしょうか。マウスやキーボードの接続方式やマウスの読み取り方式など、いくつかチェックしておきたいポイントについて解説します。
Bluetooth接続がおすすめ
タブレットで使うマウスやキーボードは、Bluetooth接続がおすすめです。Bluetoothなら無線でタブレットと接続できるため、ケーブルが邪魔になりません。持ち運ぶ時もケーブルが絡むことなく持ち運べるでしょう。特に外出してタブレットを使う機会が多い人には、Bluetooth接続がぴったりです。カフェやオフィスなど外出先での作業が多い時は、ケーブルをわずらわしく感じるでしょう。
また、Bluetoothキーボードの中には、タブレットを立てかけられるようになっているものがあります。これなら、タブレットを手で持たなくても、画面を見ながら入力ができます。
レーザー、BlueLEDなど読み取り精度にも注目

タブレットで使うマウスを選ぶ時は、読み取り方式にも注目しましょう。特におすすめなのが、レーザーやBlue LEDのセンサーを搭載したマウスです。
一般的な赤色LEDの光学式マウスは、反射する金属のような素材の上だと反応しにくいという欠点があります。しかし、レーザーやBlue LEDのセンサーは読み取り精度が高く、細かなマウスの動きも逃さずに捉えてくれるため、スムーズな操作を可能にしてくれるでしょう。反射してしまう素材の上でも、認識してくるのもポイントです。
トラックボールは省スペースに最適
トラックボールはマウスのように本体を動かさず、搭載しているボールを指で転がすことでカーソルを操作します。つまり、マウスのように大きな作業スペースを確保する必要がないのです。
カフェのテーブルなどのスペースが限られた場所でも、トラックボールなら問題なく使えます。本体が動かないので、隣の席の人に迷惑をかける心配もありません。
また、トラックボールは手首の動きが少ないため、長時間の作業でも疲れにくいと言われています。手首に負担をかけたくない人にもおすすめです。
トラックパッドという選択肢もあり
トラックパッドは、板の上で指を滑らせることでポインターを操作します。ノートパソコンに搭載されている、タッチパッドのようなデバイスです。マウスのようにデバイスを動かす必要がないため、省スペースで使えるのが大きな特徴です。
また、トラックパッドは、マルチタッチジェスチャーに対応しているものが多いです。2本の指でのスクロールや、ピンチイン・ピンチアウトでのズームなど、直感的な操作が可能です。タブレットの操作感に近いので、タブレットユーザーにはなじみやすいかもしれません。
コンパクト過ぎると使いにくいので注意
持ち運びしやすいように、Bluetoothのマウスやキーボードには非常にコンパクトな製品がいくつもあります。これらは持ち運びやすいものの、操作がしにくいという欠点があります。コンパクトなマウスは操作がしにくく、長時間の操作には不向きです。キーボードも同様にコンパクトなものは、キーが小さくて打ちにくかったり、配列が一般的なものと異なっていたりします。
長時間の作業を想定しているのであれば、多少持ち運びにくくても使いやすいサイズのマウスやキーボードを選びましょう。
オプションのキーボードがおすすめ
タブレットでキーボードを使う場合、メーカー純正のオプションキーボードがおすすめです。これらのキーボードは、タブレットのカバーと一体になっているものが多く、まるでノートパソコンのように使えるのが大きなメリットです。
そして、純正オプションのキーボードの大きなメリットは、サイズがタブレットにぴったりなことです。また、タブレットに合わせたデザインになっていることもあり、スタイリッシュなのもメリットと言えるでしょう。
キー配列に注意する
キーボードを選ぶ時は、キー配列にも注意が必要です。特にコンパクトなキーボードは、スペースの制約から独特の配列を採用していることがあります。例えば、一部のキーが小さくなっていたり、通常とは異なる位置に配置されていたりすることがあります。よく使うキーが小さ過ぎたり、打ちにくい位置にあったりすると、タイピング効率が大きく低下するでしょう。
中には「F1」などのファンクションキーが、独立していないキーボードもあります。これらのキーは、「Fn」キーとの組み合わせで使うタイプです。慣れるまでは、使いにくく感じるかもしれません。